03_iGEM初年度の後悔と「こうすればよかった」と思うこと
こんにちは、雑草です。3記事目です。
前回に引き続き、見やすさや利用のしやすさから、今後は原則すべての記事を同じ形式で書いていきたいと思います。
短い記事をたくさん書くスタイルでいきます。
1つの記事の構成は以下のような感じで行きます。
1.目的
2.手段
3.内容
4.メモ(箇条書き)
ブランクのあるiGEMチームの方から、
「今後、iGEMに出た人ならではのこういうことしとけばあとで後悔しなかったな…っていう情報も是非読んでみたいです〜」
というお声があったので3記事目のテーマはこれにしました。
(OG・OBの方へ
是非コメントお待ちしております。)
【目的】
過去にiGEMに参加した人の後悔をあらかじめケーススタディをすることで対策できるようにする。
【手段】
実例を挙げて簡単に説明していく。
【内容】
まとめ:円満なiGEM活動に最も重要なのは、メンバーを大切にすること!
後悔その1:なんでメンバー全員が自分と同じだと思ってしまったんだろう
対策:一人一人とたくさん話をすればよかった。
自分はiGEMで人生初のリーダーをやりました。
チーム運営という視点からみて、たぶん史上最多(?)の地雷を踏んだリーダーでした。
原因は以下の通りだと思います。
多すぎるので主要なものだけ書きます。
・自分のiGEMに対するやる気、行動力=普通だと思ってしまったため、他のメンバーに対する要求量が多すぎた
・こまめな連絡を軽視した
・文句を言わない=問題ないと考えてしまった
・元々(子供のころから)人の気持ちを察するのが苦手だったが、それをメンバーに伝えていなかった
→コミュニケーション能力の高いメンバーからすると理解できない行動が多数あった(後日談)
いちばんリーダーやっちゃいけないタイプでした。
今でも何が悪かったのか、時々反芻して考えてしまいます。
後悔その2:情報共有がおろそかだった
対策:iGEMに関係することは、全員にリアルタイムに共有を徹底するべきだった。
これはかなりきつかったです。
iGEMは何かとリーダーに情報が集中しがちで、リーダーってだいたい一番エネルギー量が多い人なのでそれに耐えようとしてしまうのですが死への耐久レースになります。
情報共有が全体に行き渡っていないと、わかっているコアなメンバーが対処せざるを得なくなり、一部の人にさらに仕事が集中していくという悪循環に陥ります。
去年はそれのお手本のような状況を経験しました。
結局、他のメンバーを信頼できるかどうかなんですよね。
一方でこれは発信者だけの問題ではなくて、情報を受け取る側が毎回ちゃんと反応することが大切です。
なぜかというと既読が沢山つくだけで返事がないという状況は、気づかないほど少しずつですが発言者のエネルギーを奪っていくからです。
「おけ!」だけでもチームの雰囲気がぐっとよくなるので是非試してみてください!!
後悔その3:テーマの決め方がよくなかった。
対策:「このプロジェクトの続きor一部を変更したい!」という菌メダルの過去プロジェクトを見つけて、それをテーマとするのが一番スムーズだったんじゃないか…?
テーマ決めはすごく大事なフェーズで、2~3ヶ月以上時間をかけるチームが多いようです。
弊チームは初年度、メンバーが自主的に出した「ストーリー性を重視した案」を10個くらい出して、メンターの反応がよかったものを選んだのですが、
一番たいへんだったのは
・実験計画を0から練らなくてはならなかった
という点でした。
例えば学部の卒業研究では大抵先輩が類似の研究をやっていて、実験条件やプロトコルはその先輩の条件を参考にまずやってみるのが普通だと思いますが…
私たちは実験条件を決めるための予備実験から行わなくてはなりませんでした。
テーマ決めのための案を出しているとだいたい過去に似たようなプロジェクトを見つけることができるはずですので、その中から一定以上のクオリティが保証されている金メダルプロジェクトの中から「これの改善をしたい!」と思えるようなものを見つけられれば最高だったかもと思いました。
そうすれば、
・2019年銅メダル条件の一つ「過去のパーツの再現実験」
・2019年銀メダル条件の一つ「過去のパーツの改善」
とかも自然に満たしやすくなりますし
実験条件とかもかなり真似できるので成功確率もぐっと上がっていたのではないかと今では思います。
今日は以上です。 お疲れさまでした。
【メモ】
~今後書きたい記事~
・知識共有編(スラックやメール転送など)
・用語集
・論文の探し方
・メダル条件
・iGEMあるある