iGEMわからない人のまとめブログ

合成生物学ぜんぜんわからん人が書いてます。

14_iGEMの勉強会について

こんにちは、雑草です。14記事目です。

 

今日はiGEMでの勉強会のやり方について書いていきたいと思います。

 

※「これが決定版」ではなく、あくまで「創立~初年度」の経験に基づく改善案です。つまり個人の意見です。

 

 

【目的】

iGEMの勉強会スタイルや内容について知る。 

 

【手段】

弊チームを例に挙げて説明する。 

 

【内容】

 

まとめ:iGEMの勉強会は、基礎知識編とプロジェクト下調べの2通りある。形式は大学の研究室のゼミに似ていることが多い。スライド使って講義形式だったり論文を輪読したりする。

 

0.iGEMの勉強会をやる目的

 

勉強会をやる目的は、2通りあります。

 

1)iGEMに必要な一般知識を全員が共有するため

2)プロジェクトの関連知識について調べ、共有するため

 

 1)iGEMに必要な一般知識を全員が共有するため

 

まず1つ目ですが、チームのメンバーは知識や能力にバラつきがあるのが普通です。

 

・iGEM経験あり・なし

・学年

・学部

・生物履修経験

・プログラミング経験 等

 

 

例えばB1同士であっても、高校生物を履修した人とそうでない人では「DNAとは」「微生物とは」という基本的な知識にも差があります。

 

iGEMでは生物系の学部の人が多数派であることは事実ですが、そうでないバックグラウンドを持つ人がiGEMに参加するのは素晴らしいことです。

それを初期の知識不足のような些細な理由で挫いてしまってはいけません。

 

また、高校で生物を履修した人でもiGEMをやるためには知識が足りません。

iGEMで必要になる実戦レベルの遺伝子組み換え実験の原理とやり方、プライマー設計などは大学レベルの内容です。

 

ゲームにたとえるならばiGEMという危険なダンジョンに出るために必要な基本装備を最初にまとめて身につける、これが勉強会です。

 

 

2)プロジェクトの関連知識について調べ、共有するため

 

2つ目ですが、こちらはテーマがある程度決まってから関連する論文を手分けして読み、要旨を互いに共有するなどして効率よく下調べを進めることを目的とした勉強会です。

 

ある意味1つ目の勉強会がここで効いてくる感じです。

全員がある程度の知識を持っているからこそ、たくさんの頭数で論文を読むというタスクに当たれるわけです。

 

逆にあまりにも生物の知識が足りなすぎたり英語が苦手すぎる人がいて、論文が読めないとなるとできる人にやや負担が集中します。

最初は時間がかかっても大丈夫ですので、とにかく論文を読む知的基礎体力があることが大事です。 

 

 

1.勉強会のやり方

 

研究室のゼミに似た形式で行うところが多いようです。 

 

・基礎事項のレクチャー

・輪読 (代表的な論文を読む)

・過去の金メダルwikiを読む

  

基礎事項の学習については新入生のやる気も大事ですが、学ぶ内容を選んだり体系づけて渡すのは先輩の役割かなという気がします。(震え)

 

ちなみに東大チームがiGEMのテキストのような物を作成しており、日本チームの間に出回っています。

こちらは教科書のような感じで読みやすいです。

まだiGEMに参加してないけど欲しいという方は東大のiGEMチームに連絡したらくれるかも・・・?

 

なお、チームによっては新入生におすすめテキストや論文を渡すだけで自習に任せるところもあるようです。

 

 

2.2019年度の反省と今年度以降の勉強会

 

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Fig1. 2019年度弊チームの勉強会の様子(東大チームのwikiを研究中)

 

【2019年度の勉強会の反省】

 

良かった点

 

・副リーダーが頑張ってくれた (この場を借りて、本当にありがとう)

・必要に応じて博士の学生にレクチャーを求めた

・ホワイトボードを使って図を多用して説明した

 

良くなかった点

 

・教える側も当時B4で、iGEMの経験がなかった&自分の専攻ど真ん中ではなかったため大変だった(原理は説明できるが、経験が必要なタイプの現場的質問には答えられなかった)

・資料をあまり用意できなかった

・内容がiGEM向けに整理されていなかった

・教わる側からは全体像が分かりにくかった

・教わる側が受け身だった

・教わる側は遺伝子組み換え実験をしたことがなかったため、知識と実感が結びつきにくかった

 

 

【2020年はこうしたい】

 

・教える側もB4なのは変わらないが、iGEMをやることを軸にした説明をできるようにする

・全体像がわかりやすいようロードマップを作成する

・ヌケモレがないようチェックリストをつくる?(これはやらないかも)

・本当は練習実験と並行して講義したかったが、諸事情(コロナのせい)で今は難しいのでなるべく図や写真を多用して補う

・アウトプットを意識したインプットをできるようにする(これはどうしたらいいんだ)

 

今回の記事はなんだか箇条書きが多い感じでしたね(笑)

今日は以上です。

 

最後まで読んでくださりありがとうございましたm(__)m

 

 

【メモ】  

~今後書きたい記事~

 

・用語集

・論文の探し方

・メダル条件

・iGEMあるある

・PDB

・NCBI

・His-Tag

・参考文献