iGEMわからない人のまとめブログ

合成生物学ぜんぜんわからん人が書いてます。

15_2020_iGEMアドベントカレンダー_Day7

こんにちは、雑草です。15記事目です。

 

今日は2020年のiGEMアドベントカレンダー用の記事です。

早稲田大学のらいるとさん(@ra1ru0)、お誘いいただきありがとうございます!!

 

前回から時間が空いていますが、見やすさや利用のしやすさから、普段と同じ形式で書いていきたいと思います。

 

1つの記事の構成は以下のような感じで行きます。

 

1.目的

2.手段

3.内容

4.メモ(箇条書き)

 

 

【目的】

読み手にiGEMの入り口をリアルに想像してもらい、日本のiGEM人口を増やす。

あくまで自分の場合のiGEMの感触を伝える。

 

【手段】

iGEMや合成生物学に興味をもったきっかけなどについて語る。

iGEM中のメンタル?について語る。

 

 

【内容】

 

まとめ1:「自然ではありえない組み合わせ」のデザインに興味を持った。

まとめ2:戦いのさなかでも、休息は非常に大切。

 

 

早速行きたいと思います。

 

合成生物学をやりたいと思った理由

 

 

私はある大学を中退し、専攻を変えるために浪人しました。

そのときジムに行って走っていたのですが、たまたまランニングマシンの小さな画面で合成生物学のドキュメンタリーをやっていたのが最も大きなきっかけとなりました。

 

15分走ったら帰るつもりでしたが、私は雷に打たれたようになり、結局番組が終わるまで2時間走りつづけました。

合成生物学の5文字が頭の中で大文字のように大きく太く焼き付いていました。

そして家に帰り、合成生物学と検索してiGEMを知って絶対に参加すると決意しました。

 

何かの研究に思い切り打ち込みたい、でも具体的にその対象がなく模索していた私に、合成生物学は「遺伝子を使ってデザインする」という完璧なコンセプトを与えてくれました。

 

中学生のころから「なぜ5本指なのか、目は2つなのか。他は本当に許されないのか?」という現存する生物のデザインの”必然性”について疑問をもっていました。

合成生物学もスケールは違えど、他の生物の遺伝子を持つ生物がどうふるまうかという「自然ではありえない組み合わせ」を人間が新しく試すという質的にかなり近いアプローチだったと思います。

 

 

私の将来の夢は人工臓器の研究者です。

iGEMが研究者になるための総合的なトレーニングになることも、大会への参加を決意した理由のひとつでした。

研究者になりたいと思った理由は3つあります。

 

いちばん古い理由は、子供の頃「魔法使いになりたかったけど現実には魔法はない」と気づいたとき、魔法使いに最も近いのが科学者だったからだと思います。

 

その次は、自分は空気を読んだり人の気持ちを察するのが苦手で、一生勉強だけして友達は作らずにいたいと思ったからです(笑)

 

3つ目は消去法でした。外交官にもなりたくて最後まで2択で迷いましたが、人の顔や名前が全然覚えられないのでトラブルを引き起こすと思いやめました。

私の記憶力は平均的なレベルより下のようで、昨日のこともよく思い出せないときがあるので毎日全部の行動をメモしています。

思い出せないというか昨日と1週間前などの区別が感覚的にあまりつかない感じです。

後述しますが、もしかしたらこれが私がストレスに強い理由かもしれないと思います。

 

iGEMをやっていたときのメンタルと今思うこと

 

iGEMの初年度を乗り切れた理由を聞かれることは多いです。

過去記事を読んでいただくとわかりますが私は経験もセンスもなく、チームワークでやってはいけない地雷を全部踏むようなリーダーに向いてないリーダーでした。

それを踏まえた上でですが、そういうとき私はだいたい以下の2点を答えます。

 

・打たれ強いこと
・人に恵まれたこと

 

 

でもごく最近、もうひとつあると思うようになりました。

 

それは休むのが得意なことです。

 

iGEMで悩む事は多いです。

起きている時間ずっと頭を使っているように感じるiGEMerも多いと思います。

 

私は、「これは忘れる」と決めたら忘れることができます。

忘れるコントロールですね。

みんなできると思っていたのですが、周りと話していてできない人もいると気づきました。

個人的には「これは覚える」ができたらよかったのですが、それはできません(笑)

 

例えばiGEMを途中で辞めていったメンバーのことも、どんなに苦しくても実験中は一切忘れて集中することができます。

 

忙しい時期でも、家に帰ってご飯をたべてお風呂に入って寝る、という間はiGEMのことを全く思い出しませんでした。連絡は返します。

休みは純度100%できっちり取るというスタイルが好きで、たぶん一生こうだと思います。


iGEMやってて、メンバー同士うまくいかないとか実験うまくいかないとか辛いことはたくさんあります。

そういうとき、倒れなかったのはいわゆる「悲しみに追いつかれない」スキルが高いのだと思います。
休んでる時も心は流れ星みたいに猛スピードで飛んでるような気がします。

 

タフな場面ほどエネルギーとアイデアがガンガン湧いてきたり、ハードな状況だった割に、感情も安定していたのはこの辺のメンタルや習慣が関係しているのかもと思いました。

 

あと精神安定に良いのは、自分一代で考えないことかなと思います。

2019年のラストのラスト、ボロボロになりながら深夜4時に2徹で実験してたときも「私は今地面をたがやしてるんだ」と思っていました(笑)

頭がだいぶいってましたね。

いわゆるペイフォワードみたいなイメージです。

 

初年度だったので、とにかく最低銅メダルをとって、来年にバトンを渡したいと思ってました。

どんなに小さい成功でもいいから、とにかく今年は成功することが大事だと思いました。

 

iGEMのチームを作ったとき

 

「研究への情熱ある人が客観的な実績を残す場所をつくりたい」

「iGEMに参加したい研究志向な高校生が群馬大学に入ってきてほしい」

 

とか色々思っていましたが、直前期はただ結果を残したい、来年につなげたいだけでした。

 

そんなわちゃわちゃの中でも、「来年、もしかしたら(まだ顔も知らない)後輩が1人でもiGEMやりたいって入ってくれるかもしれない!」と思っていたので、そのお膳立てをしていると思えば正直全く苦じゃなかったです。

 

1人でも本気でやりたいという人が現れたら、全力でサポートしよう!と思っていたらなんとそういう人が10人来てくれたのですが、今は「たがやした」というより「たがやさせていただいた」みたいな心境です。笑

 

 

 

最後に、やる気は最終兵器だと思います。

もう何も食べるものがないときやる気を食べるみたいな。

 

東大チームOBの渡邊さんもおっしゃってましたが、「毎日8割がんばるのが理想」だなと……。

リーダーやコアメンバーが常時30割頑張ってるようなチームはマネジメントを見直すべきだと思います(去年の自分に向かって大声で)。


やる気は休息でできてると思うので、戦ってる時でも休むことは非常に重要だと思います。

 

アメリカの元国務長官コリン・パウエルも、”若い陸軍士官が必ず教えられる戒め”として

 

「歩けるなら走るな。

座れるなら立つな。

横になれるなら座るな。

眠れるなら起きているな。」

 

を自著で引用していますので、これをご紹介して今日はここまでとさせていただきます。

 

読んでいただき、ありがとうございました!

 

【メモ】

 

この記事を後で見た人へ。

他のチームのiGEMerが書いた記事も是非読んでみて下さいね!!

↓こちらからどうぞ。

adventar.org

 

 

 

iGEMGunmaのTwitterもフォロー宜しくお願いします(*^^*)

 

 

twitter.com