10_iGEMで必要な知識マップ
こんにちは、雑草です。10記事目です。
前回に引き続き、見やすさや利用のしやすさから、今後は原則すべての記事を同じ形式で書いていきたいと思います。
この注意書きもそろそろやめます(*ノωノ)
1つの記事の構成は以下のような感じで行きます。
1.目的
2.手段
3.内容
4.メモ(箇条書き)
今回は激短い記事の予定です!(そうでもなかった)
さくっと行きましょう。
【目的】
B1の視点で、iGEMやるのにどんな知識が必要か把握する。
【手段】
iGEMで必要な知識を大きく3つに分類してマップ化する。
【内容】
まとめ:必要なのは以下の3つ。
1.iGEMについての知識
2.生物や遺伝子組換え実験の知識
3.これまでの決定事項
1.iGEMについての知識
その1:iGEMの評価基準
2019年の公式サイト↓
【ポイント】
・銅メダル、銀メダル、金メダルの数は限られておらず、それぞれ定められた条件を満たせばどのチームも平等にメダルを得られる機会がある。
→強豪チームがいても脅威にならない!新チームにやさしい。
→互いに蹴落とす必要がなく(笑)コラボしやすい。
その2:iGEMのプロジェクトはどんなものがあるか
【過去の優秀なチームのwikiを読む】
基本的に金メダルのチームのみ参考にすべし!
その3:iGEMの活動内容
【実験目線】
テーマ決め、下調べ、実験デザイン、モデリング、遺伝子組換え実験、結果まとめ、発表準備、原稿用意、プレゼン練習
【プロジェクト目線】
メンター探し、メンターへの報告、広報、資金集め、チーム運営、スライドづくり、ポスターづくり、他のチームとのコラボレーション、社会に対するインパクトをストーリーでPR、大学内での協力を仰ぐ(オープンキャンパスや学内発表に積極的に協力するなど)、Giant Jamboreeでの質疑応答やおしゃべりを通した各国の学生との関係づくり
【メリット目線】
・意欲、向上心、行動力を実績として残す機会が得られる。
・多角的なプロジェクトにおけるチーム運営の経験ができる。
・B1から遺伝子組換え実験ができる。
・お膳立てされたテーマではなく、いちからプロジェクトを作る面白さがある。
・研究者としての総合的な修業になる。
・B1でも論文を読むモチベーションが得られる。
・プレゼンやwikiでアカデミックな英語を使う必要に迫られて、英語力が伸びる。
・学部で習う分子生物学などの内容を同学年より早く、深く学べる。
【デメリット目線】
・iGEMは本命彼女のようなもので、時間と労力を注いであげる必要がある。
・何事も早めにやっとかないと、学業との両立が大変。
・自由度が高い分、思ったよりハードなことが多い。
その4:スケジュール感覚
iGEMは公式でこんな感じの分かりやすいカレンダーを公開しています。
見てみるとわかりますが締め切りがいくつか設定されています。
ざっくりいうと
・チーム登録期限
※すなわち参加登録費(2019年は約56万円)支払い期限
・プロジェクト概要の提出〆切その1
・セーフティーフォームの提出〆切その1
(後で訂正させてあげるからとりあえず出してね、というもの)
・Giant Jamboreeの参加者登録期限
・・・(中略)・・・
・Wikiフリーズ ←最重要
(この辺で徹夜するチーム多い)
みたいな感じです。
あとは新チームでない場合、去年は今頃どうしていたか?を常にチェックしておくと、イメージですが「人生2回目」みたいになって今後やることをリアルに想像しやすかったり、去年の経験をもとに問題点を改善できたりして、チームの最適化に役立つと思います。
2.生物や遺伝子組換え実験の知識
この記事では雑草が特におすすめする参考文献をあげるに留めます。
基礎から学ぶ遺伝子工学 第2版 | 田村 隆明 |本 | 通販 | Amazon
バイオ実験超基本Q&A―意外に知らない、いまさら聞けない | 大藤 道衛 |本 | 通販 | Amazon
実際の場面で役に立つのは
・先輩、メンターの教授のアドバイス
・試薬についてるプロトコル
・バイオよもやま話
などであることも多いですが、
基礎知識がないとまず会話にならないので一通り基礎を勉強しておくことは非常に重要です。
ちなみに次の記事では「滅菌」について書く予定です。
3.これまでの決定事項
これはチーム運営のリアルタイムな情報のことです。
概してiGEMでは大量の情報が流れ、場合によっては担当者があいまいなこともあるので、重要なことを忘れる危険が常にあります。
・外部への連絡 (例)メールの返信
・何かの締め切り (例)助成金などの申請書類
それだけでなく、意外と忘れがちかつ時間の大幅ロスにつながるのは
決定事項を忘れることです。
ミーティングなどで話し合いが進むと、だんだん複雑になって何を基準に物事を決めたらいいのかわからなくなることがあります。
これはiGEMで本当によくあることですが、常態化するとチームの空気が悪くなることにもつながります。
ややこしくなってよくわからないうちに、とりあえず声の大きい人の意見が通ってしまうというのはチームにとっていいことではありません。マジで。
これを防ぐためには、フェアに、堅実に議論を重ねることが大切です。
具体的には、一度決めたことは「合理的な理由なしに」うやむやにしないことです。
そのためにミーティングでは必ず議事録をとることが大切ですが、
過去の決定を新しい決定で変更するときは客観的な理由を付記することが重要です。
あとで見返した時、「なぜそうしたか」の根拠をわかりやすくしておくことで、
1) 同じ問題を蒸し返す
2) 過去の決定と矛盾した決定をする
などのありがちなトラブルを未然に防ぐことができますよ(*^^*)
一言でいいので、理由を書いとけばオッケーなのです。
議事録とは別に、決定事項のみを時系列で箇条書きにした「決定事項リスト」を作るのもおすすめです。
地味ですが、まだ記憶に新しい2019年の経験から、スムーズに活動を続けていくために本当に役立つと思うライフハックを紹介させていただきました。
ご参考になれば幸いです。
今日は以上です。 お疲れさまでした。
次回は滅菌について書きます!!
是非読んでください。
【メモ】
~今後書きたい記事~
・用語集
・論文の探し方
・メダル条件
・iGEMあるある
・PDB
・NCBI
・His-Tag
・参考文献